【建設業の採用強化】求人原稿の作り方完全ガイド!自社の強み設計から応募増まで

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【建設業の採用強化】求人原稿の作り方完全ガイド!自社の強み設計から応募増まで

【建設業の採用強化】求人原稿の作り方完全ガイド!自社の強み設計から応募増まで

企業における採用、特に現場で技術が必要となる建設業における採用は「良い原稿=よい伝わり方」ができているかで成果が変わります。本記事では、まず自社の強みを言語化してから、未経験者の不安を解く構成、数字の見せ方、写真・動画、そして自社サイト/SNS/求人サイトでの運用までを解説します。
経験者にも未経験者にも「ここで働けそう」と感じてもらうために、事実に基づく情報と温度のある表現を両立させていきましょう。採用単価の最適化とミスマッチ低減を同時に狙う、再現性の高い手順をご用意しました。

もくじ
  1. 1.自社の強み・PRポイント探し
  2. 2.採用が決まる5行+求職者の不安を消す構成
  3. 3.給与・手当・待遇の数字の見せ方とNG表現
  4. 4.写真・動画と掲載チャネルの統合運用
  5. 5.まとめ
  6. 6. 関連の求人情報を見る

自社の強み・PRポイント探し

まずは「何を、誰に、どんな根拠で伝えるか」を固めることが重要です。強みがあいまいなまま原稿を書いても、応募者から共感を得られることはできません。
ここでは、社内に眠る当たり前の良さを掘り起こし、採用文脈に翻訳する方法を整理します。現場の声・数字・写真・第三者の評価をセットで集め、ペルソナに合わせたベネフィットへ変換。最後にキャッチコピーへ落とし込むことで、媒体やSNSでもブレないメッセージ軸が完成します。

強みの源泉を3分類で洗い出す

強みは多くの場合


案件
働き方


の3つに集約できます。
情報収集 → 言語化・数字化 の順で、採用原稿に耐える強みに仕上げる手順を具体化します。面倒な調査は不要で、社内ヒアリング+最低限の数字で十分に戦えます。

①「人」の強み ― 教育・安全文化・マネジメント

狙い:未経験者の不安と、経験者の期待へ同時にこたえる根拠を作る。
主な切り口:OJT/教育者/安全の型/評価と面談

A) 収集する事実
・OJTの実体:初月は先輩が1日◯時間帯同、週1回の振り返り有りなど
・教育コンテンツ:玉掛け・高所作業車・フォーク等の会社負担実績(年間◯名)
・安全:朝礼/KYの運用、安全に対する取り組み例、無事故アピール
・評価:CCUS登録率
・実績:職長/班長の職歴や経験年数、「未経験育成◯名」など

B) 言語化・数字化テンプレ
・「初月は先輩が横につくOJT。定例振り返りで成長を見える化。」
・「資格費用は全額会社負担。昨年は未経験者が玉掛け5名/高所作業車4名が取得。」
・「朝礼→点検→作業→片付けを日次ルーティン化。」

C) NGと改善例
NG:「教育が充実」「安全第一」など抽象語のみ
改善:「初月OJTは100%/週1振り返り」「資格取得は昨年10名(内訳…)」の事実+数字で記載

D) 原稿への落とし込み例
見出し:未経験でも安心──初月OJT率100%+面談で安心スタート
本文:入社初月は先輩が毎日帯同。定例振り返りで安全・合図・点検を定着。昨年は玉掛け●名が会社負担で取得し、現場デビューを果たして活躍中です!

②「案件」の強み ― 安定性・元請比率・技術領域の深さ

狙い:経験者の「仕事が切れないか」への不安と、未経験者の「どんな仕事か分からない」を解消。
主な切り口:安定稼働/直請け・元請け比率/分野の専門性/移動距離

A) 収集する事実(例)
・稼働の安定:通年稼働月数/繁閑の差、公共・民間比率
・直請け/元請け:直請け◯%・元請け◯%(サブコン構造なら一次/二次も)
・得意分野:空調更新・配管更新・内装改修・橋梁補修など繰り返し受注の専門
・移動負担:平均移動時間(集合→現場)、主要現場エリア、送迎の有無

B) 言語化・ 数字化テンプレ
・「元請け70%・保全案件中心で通年稼働。雨天中止が少なく、月の勤務日数が安定。」
・「空調更新と配管更新の反復案件が多く、未経験でも同じ手順で上達できる。」
・「現場は横浜・川崎が中心。集合場所から30分圏。送迎あり。」

C) NGと改善例
NG:「案件多数あります」「忙しいです」だけ
改善:「元請け比率68%/保全中心で雨天中止率3%」「主要3エリアに現場集中」

D) 原稿への落とし込み例
見出し:雨天中止が少ない安定案件──元請け68%・保全中心
本文:首都圏の空調・配管更新が中心で、同じ手順の反復により未経験の上達が早い環境です。現場は横浜・川崎が中心、集合場所から平均28分で到着します。

③「働き方」の強み ― 生活導線・待遇の透明性・装備と環境

狙い:応募への最後の一押しを作る。生活のしやすさとルールの明確さは離職防止にも直結。
主な切り口:勤務時間・休日・寮社宅・直行直帰・送迎・支払い・装備

A) 収集する事実(例)
・勤務:8:00–17:00/休憩90分、残業月◯h、夜勤の月◯回
・休日:日祝休み or 完全週休二日(現場カレンダーの説明)
・住環境:寮/社宅の規模(個室/相部屋)・家賃・光熱費・Wi-Fi
・通勤:直行直帰の可否、駐車場、送迎ルート/時刻
・支払い:交通費、週払い(規定)、日払いの有無
・装備:作業服・安全靴・工具の貸与、始業前点検の運用

B) 言語化・数字化テンプレ
・「直行直帰OK。公共交通がない現場は送迎。寮は個室・Wi-Fi完備で月◯円。」
・「週払い(規定)対応。初回給与までの生活不安をサポート。」
・「作業服・安全靴支給。工具は会社貸与。」
・月収モデル=基本給(日給×出勤日)+残業手当+各種手当(皆勤・夜勤・出張)
C) NGと改善例
NG:待遇を応相談で逃げる、寮の実態が不明、残業の平均だけ提示
改善:家賃・設備・写真を提示、残業は中央値・範囲で誠実に表示

D) 原稿への落とし込み例
見出し:直行直帰OK・個室寮あり──生活の不安ゼロ設計
本文:現場は直行直帰、公共交通が届かない場合は送迎。個室寮(Wi-Fi付)月3.5万円。支払いは週払い(規定有り)にも対応します。

各項目で事実のみを最低3つ以上列挙し、そのまま原稿の見出しに転用できる粒度にします。抽象語は避け、「月◯件」「平均◯年」「◯割が未経験入社」など具体に置き換えるのがコツです。

競合比較のフレーム・差分表

地域の同業3社を想定し、各社の求人サイトから【教育/案件の安定性/給与モデルの透明性/勤務地・送迎/福利厚生】の5項目で差分表を作ります。自社の相対的優位・劣位を可視化することで、押すべき要素と補うべき弱点を明確することができます。弱点は隠さず、代替価値(例:夜勤は少ないが日勤の安定シフト、給与レンジは平均的だが完全週休二日など)を提示して誠実さを担保しましょう。差分表は面接や社内共有にも活用でき、メッセージの一貫性を保つベース資料になります。

ペルソナ別ベネフィット変換

用語の整理:ペルソナ/ベネフィットとは?

ペルソナ:あなたの求人に応募してほしい代表的な人物像のことです。実在の誰かを想定して、年齢・経験・通勤手段・家族構成・不安や希望まで具体化します。

ベネフィット:その人(ペルソナ)が「自分にとって得」と感じる具体的な良いポイントです。企業側の特徴を、応募者視点のベネフィット(利益)に言い換えたものとお考えください。

例)特徴「資格費用は会社負担」
→ ベネフィット「自腹ゼロで月◯円の手当が早く付く」「未経験でもスキルが身に付く」

ポイント:良い原稿は「会社が言いたいこと」ではなく「応募者が得すること」で書かれています。

▼ペルソナ設定と、特徴→ベネフィット変換はなぜ必要?
・クリック率と応募率が上がる:見出しで「自分に関係ある」と気づきやすくなる
・ミスマッチが減る:入社後のギャップが小さい=定着率が上がる
・媒体横断で使い回せる:ペルソナごとに短い言い換えを持っておくと、自社サイト/SNS/求人サイトで使い分けしやすい

▼作り方(5ステップ)

①ペルソナを3タイプに仮設定:
 A:未経験・10代〜20代前半/通勤は公共交通/貯金少なめ
 B:経験者・20代後半〜40代/通勤は車/収入と工程の安定重視
 C:車通勤・送迎ニーズあり/地方在住 or 早朝出発が多い

②会社の特徴を列挙(人・案件・働き方の3分類)

③特徴→ベネフィットに翻訳(「だからあなたは◯◯できる」で言い切る)

④見出し化と本文の1–2文を作成

⑤媒体別に短縮(自社サイト=丁寧/SNS=短め/求人サイト=検索を意識)

▼変換の例(特徴→ベネフィット→見出し・本文)

★共通の会社の特徴(例)
・初月は帯同OJT100%/週1の振り返り面談
・資格費用は全額会社負担(玉掛け・高所作業車・フォーク)
・元請け比率68%・保全案件中心で雨天中止が少ない
・直行直帰OK・個室寮3.5万円・週払い可(規定)
・現場は集合場所から平均30分ほど

A. 未経験向け(10代〜20代前半)
ベネフィットの言い換え
・帯同OJT→「最初の1か月、ずっと先輩が隣にいる安心感」
・資格費用負担→「自腹ゼロで手当が付く資格がすぐに取得できる」
・保全案件中心→「雨の日も休みになりにくく、月の収入が安定」
見出し(例)
・未経験でも安心──初月は先輩が横で指導。資格費用は全額会社負担
本文(例)
・入社初月は帯同OJT100%。毎週の15分面談で合図・点検を定着させます。玉掛け・高所作業車は会社負担で取得可。雨天中止が少ない保全案件が中心で、月の手取りがブレにくい環境です。

B. 経験者向け(収入・工程安定重視)
ベネフィットの言い換え
・元請け比率高→「工程の裁量が大きく、段取りが通りやすい」
・保全・反復案件→「同手順で効率化し、稼働と収入が安定」
・直行直帰→「無駄な移動が減り、月◯時間の実労働に集中できる」
見出し(例)
・元請け68%・保全中心──段取りが通りやすい現場で効率よく稼ぐ
本文(例)
・空調・配管の更新案件が中心で、同手順の反復により生産性を高められます。直行直帰OK・主要エリアは集合場所から30分圏。段取りが通りやすく、残業の中央値は月10h程度です。

C. 車通勤・送迎ニーズがある人向け
ベネフィットの言い換え
・送迎ルート→「乗合で現場に行けるから、免許がなくても通勤できる」
・個室寮→「生活固定費を抑えて、最初の1か月を乗り切れる」
・週払い→「急な出費があっても生活が回る」
見出し(例)
・送迎あり・個室寮3.5万円──生活の不安を最初から小さく
本文(例)
・公共交通が届かない現場は送迎を用意。遠方の方には個室寮(Wi-Fi)月3.5万円を案内します。週払い(規定有り)にも対応し、初任月の生活不安を会社が支えます。

▼良い見出しの作り方(テンプレ)

構文:【対象】×【価値】×【条件】 を30文字以内で端的に
例:【未経験OK】初月帯同100%。資格費用は全額会社負担
例:【経験者歓迎】元請け68%・保全中心で工程安定
例:【送迎あり】個室寮3.5万円・週払い可(規定)

エビデンスの用意(数字・写真・第三者の声)

強みは証拠があって初めて説得力を持ちます。証拠を提示する方法として、数字・写真・第三者の声が挙げられます。

数字=月収モデルの内訳、資格支援の実績人数、離職率の推移。
写真=安全装備が整った人物の正面、朝礼・点検・作業・片付けのプロセス。
第三者の声=取引先からの感謝文、社内表彰、若手や職長の短文コメント。

いずれも原稿に貼り付け可能な形で集め、同一トーンで整えます。数字は再現性に注意し、最高値だけでなく中央値や条件も併記しましょう。写真は暗所・乱雑・危険行為が映らないことが必須です。

採用が決まる5行+求職者の不安を消す構成

求人原稿は、冒頭の5行で勝負がほぼ決まります。ここでいう5行とは、

①タイトル
②導入リード
③給与・月収モデル
④勤務地・動線
⑤写真の1枚目


です。検索結果や一覧でまず見られる情報を、誰に/何を/どんな価値で提供できるかの順に整理し、未経験者の不安(続けられるか・稼げるか・危なくないか)を同時に解消するのが基本設計です。
本章では、各要素の作り方と、本文で補強すべき「教育・配属・評価(CCUS)」、そして応募前の想像を助ける「1日の流れ」まで、すぐに使えるテンプレとともに解説します。媒体が変わっても通用する骨組みとして活用してください。

タイトルと導入の作り方(誰に・何を・得られる価値)

タイトルは30文字以内を目安に、【対象】+価値(安心/収入/環境)+条件(寮・直行直帰・資格支援等)をひと目で伝えられるようにします。
例:「【未経験OK】初月帯同100%|資格費用は全額会社負担」。

導入リードは2〜3行で、
①誰に(未経験歓迎/経験者優遇)
②どんな現場で(保全中心/雨天中止少)
③何を得られるか(教育・手当・安定)

を具体に。抽象語は避け、「初月は先輩が横で指導」「屋内作業中心で雨天時の心配ナシ」「玉掛け・高所作業車は会社負担」のように事実で安心を示します。ポイントは、言い切りと数値です。

最後に「写真で現場の雰囲気もご確認ください」と添えると、スクロール率が上がります。

勤務地・動線の明記

勤務地は、市区名の列挙で終わらせず、応募者の通勤を具体的に想像できる情報に変換します。必須は、

①主な現場エリア(市区名を具体的に)
②本社・事務所所在地
③直行直帰の可否
④送迎の有無・時刻・乗降場所
⑤マイカー通勤・駐車場の可否

です。さらに「集合場所から現場までの平均移動◯分」「朝の集合時刻(例:7:30)」を明記すると、日常のリズムがイメージでき、応募ハードルが下がります。遠方向けに寮・社宅がある場合は、通勤動線(寮→集合)の所要時間もセットで入れることで、遠方からの求職者の不安を和らげることにつながります。

未経験の不安を消す3つの約束

未経験者の不安は「いきなり難しい作業を任されないか」「危なくないか」「いつ収入が上がるか」です。これらの不安に対し、実施している解決策を本文で明文化しましょう。
①教育
初月帯同100%+週1振り返り+短期資格は会社負担(例:玉掛け・高所作業車)。
②配属
段階配属(資材→揚重→据付等)とローテ基準の明示。
③評価/CCUS
技能者登録と就業履歴の可視化、資格取得→手当→面談の連動。

数値は「昨年の会社負担実績◯名」のように具体化します。どのくらいで何ができるようになり、どれだけ収入が上がるのかまでを時系列で書けると、応募者は将来像を描けます。安全・教育・評価の三位一体の提示が、応募の決め手になります。

1日の流れテンプレ

応募者の不安を解消する要素として、当日の行動を具体的に記載することが挙げられます。下記テンプレを原稿にそのまま掲載してください。

例)未経験者1日の流れ例
07:30 集合・点呼
07:40 KY(危険予知)・作業計画共有/役割分担
08:00 搬入開始(先輩が帯同/指差し呼称で点検)
10:00 休憩
10:15 合図練習(吊具選定→試し吊り→旋回→着地)
12:00 昼休憩 13:00 作業再開(高所作業車の設置補助・落下防止の確認)
16:00 片付け・作業整理
16:30 翌日の段取り確認・申し送り
17:00 解散

この形式に、貴社の開始時刻・役割名などを入れるだけで、未経験者の「何をすれば良いか」が分かりやすくなります。写真は朝礼・作業・片付けの4枚を対応させると説得力が増します。

給与・手当・待遇の数字の見せ方とNG表現

求人原稿における給与と条件は、応募意思を左右する最重要情報です。ここで大切なのは盛ることではなく、再現性のある数字と判断に必要な条件を、読み手が比較しやすい同一フォーマットで提示すること。月収モデルを3パターンで示し、内訳(基本給/残業/各種手当)を分解。試用期間や固定残業の有無、支払日、週払い等の運用条件も同じ場所にまとめておくと、誠実さが伝わり、面接後の乖離・辞退を防げます。あわせて、強い訴求(資格支援・寮・送迎・週払いなど)は必ず利用条件を明記し、誤解余地を残さないことが肝要です。最後に、避けるべき表現とコンプラ観点をチェックし、安心して応募できる原稿に整えましょう。

明示必須チェックリスト(試用・固定残業の有無 ほか)

給与・待遇欄は、応募者が契約条件を具体的に判断できるだけの材料を揃えることが目的です。最低限の明示項目として、

①雇用形態(正社員/契約/アルバイト)
②賃金形態(⽇給/⽉給/時給)
③試用期間の有無・期間・条件差(同一/減額/手当対象外など)
④固定残業の有無・時間数・超過分の扱い
⑤残業単価・深夜割増・休日出勤の扱い
⑥各種手当(皆勤・通勤・資格・夜勤・出張)の金額と発生条件
⑦(可能なら)支払日・締日の明示
⑧週払い/日払いの可否と上限・手数料
⑨社会保険・労災・受動喫煙対策⑩勤務地・就業時間・休憩・休日(現場カレンダー連動の有無)


を挙げましょう。さらに、モデル月収の計算根拠(出勤日数、残業時間、夜勤回数)を同じ段で示すと、応募者は自分の生活設計に当てはめやすくなります。最後に、写真と数字の整合(寮や送迎を訴求するなら該当写真も掲出)を確認すると、信頼度が一段と高まります。

給与・月収モデルの出し方

給与は、最高月収/年収の強調ではなく、再現性が鍵です。未経験者が不安なく判断できるよう、

①昼専モデル(標準)
例:日給1.2万円×22日+皆勤1万円+残業10h=月収28.4万円

②夜勤ありモデル
(夜勤手当◯円×回数を明記)

③出張がある場合は出張ありモデル
(出張手当・宿泊補助の金額明記)

の3本を固定書式で提示します。試用期間の条件差、固定残業の有無・時間、支払日・週払いの可否も同じ段で示すと誠実さが伝わります。中央値やレンジ(例:残業0〜20h)を併記し、条件がそろえば誰でも届く金額を強調することが重要です。モデル式は定期的に更新し、原稿使い回しによる乖離を防ぎます。数字の内訳を開示するほど、応募後のミスマッチが減り、面接離脱が抑えられます。

避けるべき表現とコンプラ配慮

求人原稿は、期待を煽る広告ではなく、労働条件の提示でもあります。避けるべきは、

①誇大・断定(「必ず稼げる」「誰でも月収◯◯万円」)
②上限のみ提示(「月収40万円可」だけで内訳・条件なし)
③不明瞭な固定残業(時間数不記載/超過分の扱い未記載)
④属性に触れる不適切表現(年齢・性別・国籍に関する不当な制限)
⑤安全軽視を想起させる表現(過度な長時間・危険作業の美化)

です。代わりに、条件つきの現実的表現へ置換しましょう。

例:「月給28.4万〜32.0万円
→出勤22日、残業0–20h、夜勤0–4回
→固定残業20h含む/超過分は別途支給

また、受動喫煙対策や安全装備の支給など、法令・社内規定の遵守を明記すると安心感が高まります。最後に、求人票=労働条件通知の整合を社内でダブルチェックし、面接時に同じ説明ができるよう資料を統一しておくと、採用後のトラブルを未然に防げます。

写真・動画と掲載チャネルの統合運用

採用は、文字だけでは動きません。応募者は無意識に「この会社・この現場で自分が働く姿」を動画と写真で想像しています。
本章では、必要カットの基準→チャネル別(自社サイト/SNS/求人サイト)の使い分けを一本の導線にまとめます。ポイントは、同じ素材を編集違いで三用に展開すること。必要カットまとめ撮り、編集はテンプレで省力化し、メッセージ(教育・安全・生活導線)の一貫性を保ちます。撮影前には、安全装備の徹底・第三者の顔や企業名の映り込み対策・個人同意(社内承諾書)を必ず確認してください。

必要カットと品質基準

最低限そろえたいのは計3場面です。

①人物:
a. 休憩時の作業員の様子
b. 朝礼の様子
c. 先輩が帯同して指導する様子

②作業:
a. 現場の作業風景
b. 現場施工ビフォーアフターなど

③環境:
個室寮や更衣室・ロッカー・事務所の様子(清潔感・広さ・Wi-Fiの有無)。

写真はスマホで撮影したものでOKです。被写体は安全装備を正しく着用、背景の乱雑さ排除、個人情報や取引先ロゴは写さない(必要ならモザイク)ように気を付けましょう。

求人用ショート動画の設計

求人用ショート動画は30秒程度を基本にして作成します。構成は

①0–3秒:タイトルテロップ「未経験OK/資格費用会社負担」+笑顔の人物正面
②4–8秒:出勤(移動)
③9–13秒:朝礼・KY
④14–18秒:作業風景1
⑤19–23秒:作業風景2
⑥24–30秒:締めの一言
例)見学も歓迎です。お気軽にお問い合わせください

テロップは要点のみに絞り、BGMは権利クリアのループを小音量、環境音(掛け声)を短く残すと臨場感が出ます。
縦横は縦9:16(SNS/Shorts用)と横16:9(自社サイト/求人サイト埋め込み)を作成すると使い回しができて便利です。サムネイルは人物の目線+キャッチが鉄則。「未経験でも安心」「個室寮あり」「直行直帰OK」など利益語を先頭に置きましょう。撮影中は危険行為の再現をしない、作業を止めずに帯同者の安全を最優先、現場責任者の許可と撮影区画の明示を忘れずにおこないましょう。

まとめ

建設業の採用は、自社の強みを定義→5行(タイトル/導入/給与モデル/動線/1枚目写真)で要点を伝達→数字と写真・動画で裏づけ、という順番で整えると成果が出やすくなります。未経験者の不安(つづけられる・稼げる・危なくない)には、教育(帯同OJT・資格支援)/配属(段階ローテ)/評価(CCUS連動)の三つの項目で応えましょう。
給与は最高値ではなく再現性ある3モデルで比較可能になり、写真や動画の素材は人物・作業・環境の場面を意識して用意すると、求職者に対してわかりやすい内容となります。

現場系求人サイト:ゲンバーズでは、求人掲載企業様を随時募集しております。気になった方は、是非一度お気軽にお問い合わせください。

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