建築塗装工(塗装職人)とは?仕事内容や魅力、将来性について徹底解説

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建築塗装工(塗装職人)とは?仕事内容や魅力、将来性について徹底解説

建築塗装工(塗装職人)とは?仕事内容や魅力、将来性について徹底解説

建築塗装工、いわゆる塗装職人の仕事は、建物の美しさや耐久性を守る大切な役割を担っています。この記事では、塗装工の基本的な仕事内容から、仕事のやりがいや楽しさ、どんな人が向いているのか、将来的なキャリアアップや資格についても詳しく紹介します。未経験からでも現場職をスタートできる理由や、働きながら成長できる環境についても解説していきますので、塗装職人という仕事に少しでも興味がある方はぜひ最後までご覧ください。

もくじ
  1. 1.建築塗装工(塗装職人)の仕事内容とは?
  2. 2.塗装職人の楽しさ・やりがい・魅力とは?
  3. 3.塗装工に向いている人の特徴とは?
  4. 4.塗装工の将来性とキャリアアップについて
  5. 5.塗装工に関わる国家資格と民間資格
  6. 6. 関連の求人情報を見る

建築塗装工(塗装職人)の仕事内容とは?

塗装工の仕事は、単に色を塗る作業ではなく、建物の見た目と機能を守る大切な役割を果たしています。外壁や内装、鉄部や木部などの表面に塗料を塗ることで、美観を整えると同時に、建物自体を雨風・紫外線・サビなどから守ります。仕上がりの美しさと塗料の耐久性を両立させるためには、丁寧な準備作業や正確な技術が必要不可欠です。ここでは未経験の方にもイメージしやすいよう、作業別にご紹介します。

養生作業

塗装を始める前にまず行うのが「養生(ようじょう)」です。これは、塗料が付いてはいけない部分をテープやビニールシートで保護する作業で、建物の窓枠、ドア、床などを覆います。仕上がりを美しく保つためには、いかに塗らない部分をしっかり守るかが重要です。地味に感じるかもしれませんが、プロの塗装工はこの作業を非常に大切にしています。丁寧な養生こそが、完成度の高い仕事の土台となるのです。

下地処理

塗装の持ちを良くするためには、塗る前の「下地処理」が欠かせません。表面にある汚れ、ホコリ、古い塗膜、サビ、ヒビなどを丁寧に取り除くことで、塗料の密着力が高まり、長持ちするきれいな仕上がりになります。具体的には、高圧洗浄機やサンドペーパー、パテなどを使用します。未経験の方でも、道具の使い方や手順は現場でしっかり教えてもらえるので安心です。見えない部分の手間こそが、良い仕事につながります。

塗装作業

いよいよ塗装本番です。下地処理が終わったら、ローラーや刷毛(はけ)、スプレーガンなどを使って塗料を塗り重ねていきます。一般的には下塗り・中塗り・上塗りの3工程で、塗りムラや塗り残しがないよう、均一に仕上げることが求められます。現場や塗料の種類によって使う道具や塗り方が変わるため、臨機応変な対応力も磨かれていきます。塗ったあとに「キレイになったね!」と喜ばれる瞬間は、やりがいを感じられる瞬間です。

乾燥

塗装作業の後には「乾燥」という大切な工程があります。乾燥時間をしっかり確保することで、塗料がしっかりと固まり、ムラやたれを防ぎ、塗膜の強度と耐久性を高めることができます。急いで重ね塗りをしてしまうと、仕上がりが悪くなったり、早期に剥がれてしまう原因になることも。職人の世界では「待つことも仕事のうち」と言われるほど、乾燥の見極めは重要なスキルです。気温や湿度によって乾燥時間も変わるため、天候や環境を読む力も養われます。

片付け・清掃

作業が終わった後は、現場の片付けと清掃が待っています。養生を外してゴミをまとめたり、道具や塗料の後片付けをしたりするのは、次の作業のためにも重要な時間です。使い終わったローラーや刷毛は丁寧に洗い、再利用できるようにしておきます。整理整頓された現場は、安全面でも大切ですし、お客様や元請けからの信頼にもつながります。最後まで気を抜かず、きれいな状態で仕事を終えるのがプロの姿勢です。

塗装職人の楽しさ・やりがい・魅力とは?

塗装職人の仕事には、体を動かす充実感だけでなく、自分の手で建物を美しく変える達成感や、目に見える形で成果を残せる喜びがあります。未経験から始めても、毎日少しずつ上達を実感できる環境があり、技術が身につけば仕事の幅も広がります。また、人から「ありがとう」と言われる瞬間や、チームで一つの現場を仕上げたときの一体感など、この仕事ならではのやりがいが詰まっています。ここでは塗装職人の魅力を具体的にご紹介します。

建物に息を吹き込む達成感

塗装工の魅力のひとつは、自分の手で変化を生み出せる点です。くすんだ外壁や古びた建材が、塗装によって見違えるように美しくなる様子は何度見ても感動します。仕事を終えて振り返ったとき、「これを自分が仕上げたんだ」と実感できるのは、大きなやりがいのひとつです。地元で手掛けた建物を見るたびに誇らしい気持ちになれるのも、塗装職人ならではの特権です。手に職をつけたいという気持ちがある方には、ぴったりの仕事と言えるでしょう。

塗装技術の奥深さ

塗装は、続けるほどに技術が磨かれる仕事です。刷毛の使い方、塗料の選び方、天候や素材に合わせた作業方法など、習得できるスキルは数多くあります。そしてそれらの技術は、現場をこなすごとに確実に自分の財産になっていきます。未経験でも、コツコツ取り組めば先輩たちに認められ、徐々に任せてもらえる作業も増えていきます。「やればやるだけ成長できる」と実感できる仕事は、長く続けるモチベーションにもつながります。

日々の変化が楽しい

毎日違う現場、違う環境で働く塗装職人の仕事には、単調さがありません。住宅、マンション、商業施設、公共建築物など、さまざまな場所で施工を行うため、常に新鮮な気持ちで取り組めます。季節や天候によって作業の進め方を工夫する必要があるため、頭と体の両方を使う充実感も味わえます。「同じ仕事の繰り返しは苦手」「変化のある仕事がしたい」という方には、塗装工という職業は理想的な選択肢となるでしょう。

お客様や仲間に喜ばれる仕事

塗装の仕事は、ただ黙々と作業するだけではありません。お客様から「キレイになったね、ありがとう」と直接声をかけてもらえる場面も少なくなく、それが大きな励みになります。また、現場では職人同士のチームワークも大切にされていて、作業を助け合いながら進めることが多く、感謝の言葉が自然と飛び交う職場です。「誰かの役に立っている」と実感できることが、やりがいやモチベーションにつながり、仕事に対する誇りも生まれます。

塗装工に向いている人の特徴とは?

塗装工は、技術職でありながらも未経験からスタートできる敷居の低さが魅力です。しかし、その中でも向き・不向きは確かに存在します。特別な才能がなくても、仕事に対して真面目に取り組める人なら必ず成長できますが、あらかじめ「どんな人が向いているのか」を知っておくことで、安心して第一歩を踏み出すことができるでしょう。ここでは、塗装職人として成長しやすい人の特徴を、わかりやすくご紹介します。

几帳面で集中力がある人

塗装は、単に塗るだけの作業に見えるかもしれませんが、実際にはとても繊細な仕事です。塗りムラをなくし、仕上がりを美しく保つためには、1つひとつの作業に集中する力が求められます。特に刷毛やローラーを使う場面では、丁寧な手さばきが重要です。1日を通して集中を保つのは大変ですが、「細かい作業が苦にならない」「集中することが好き」という人には向いている仕事です。

体を動かすのが好きな人

塗装工は、外での作業や脚立・足場での高所作業など、身体を使うことが多い仕事です。そのため、「体を動かすのが好き」「じっとしているより、動いている方が楽」と感じる人には非常に向いています。もちろん最初は疲れるかもしれませんが、体力も徐々についていきます。筋力や持久力は仕事をする中で自然と養われていくため、スポーツ経験のある方や運動好きの方にはとても適した職種です。

チームで動ける人

塗装工は1人で行う作業もありますが、現場では複数の職人がチームを組んで働くのが一般的です。そのため、周囲とのコミュニケーションや協力が欠かせません。未経験で入っても、先輩たちが教えてくれる環境が多く、人と一緒に成長できる職場です。「誰かの役に立ちたい」「人との関わりが苦手ではない」という人は、チームの中で力を発揮しやすく、職人としても自然と成長していくことができます。

塗料の匂いや汚れが気にならない人

塗装工の現場では、塗料の匂いや作業中の汚れがつきものです。作業中は防毒マスクや作業着を着用するため、ある程度の対策はされていますが、それでも独特なにおいや衣類・肌への塗料の付着を完全に避けることはできません。そのため、匂いに敏感な方や清潔感に強いこだわりがある方には、慣れるまで少し大変かもしれません。一方で「多少の汚れは気にしない」「作業着が汚れるのは勲章だ」と前向きにとらえられる人は、現場にもすぐ馴染みやすく、塗装工としての適性が高いと言えます。

塗装工の将来性とキャリアアップについて

「塗装工は将来性があるの?」「ずっと現場で働き続けるの?」そんな不安を抱く方も少なくありません。しかし実際には、塗装業界は建設業の中でも常にニーズがあり、需要が途切れにくい分野です。さらに経験を積めば、職長や現場監督、そして独立開業など、さまざまなキャリアパスも用意されています。未経験から始めても、努力次第で収入アップもスキルアップも十分可能です。ここでは、塗装工として働く上での将来性とキャリアアップの具体例を紹介します。

安定した需要

建物がある限り、塗装工事の需要がなくなることはありません。新築物件だけでなく、老朽化した建物のメンテナンスやリフォームの場面でも、塗装工の出番は多くあります。とくに日本では台風や雨風、紫外線による外壁劣化が激しいため、定期的な塗り替え工事が必要とされています。景気の影響を受けにくく、公共工事や企業案件も豊富なため、「手に職をつけて安定した生活を送りたい」と考えている方には非常におすすめの職業です。

人手不足から来るチャンス獲得

現在、建設業界全体で深刻な人手不足が続いており、塗装工も例外ではありません。特に若手人材の不足が目立つ中、未経験でもやる気がある若者は現場で非常に重宝されます。その結果、若いうちから重要なポジションを任されたり、成長のチャンスを多く得られたりする環境が整っています。年功序列ではなく、実力や姿勢が評価されるため、「早く成長したい」「収入を上げたい」という人にとっては、今がまさに狙い目。ライバルが少ない今だからこそ、自分の居場所を築きやすく、大きな飛躍を遂げることができるチャンスです。

資格取得で専門性がアップ

塗装工としてさらに上を目指すなら、資格の取得が強力なステップになります。特に「塗装技能士(1級・2級)」は国家資格であり、専門性と信頼性を証明できます。資格を持っていることで現場での評価が上がり、より大きな仕事を任されることも増えていきます。また、資格手当がつく会社も多く、収入アップにも直結します。未経験から始めて、数年で資格取得を目指すという道も多くの職人が選んでおり、努力がしっかり形になる分野です。

独立開業も夢じゃない

塗装工は将来的に独立し、自分の会社やチームを持つことも十分可能です。現場での経験と人脈、技術力があれば、元請けとして仕事を受けたり、他の職人を束ねたりと、自分の裁量で働ける環境を築けます。実際に独立して活躍している元職人は多く、やり方次第で年収を大幅に上げることも夢ではありません。「自分で稼ぎたい」「将来自由に働きたい」と考えている方には、大きな目標としてモチベーションになるでしょう。

塗装工に関わる国家資格と民間資格

塗装工としてキャリアアップを目指す上で、国家資格の取得は大きなステップになります。国家資格は国が定める一定の基準に基づいており、社会的な信頼性も高く、現場での評価や収入アップにも直結します。また、国家資格だけでなく、民間資格や関連講習を通じて知識と技術を深めることも大切です。民間資格は比較的取得しやすく、未経験者が基礎を学ぶ入り口としても最適です。

塗装技能士(1級・2級)

「塗装技能士」は、建築塗装分野で最も代表的な国家資格です。1級・2級・3級に分かれており、1級は熟練工としての高度な技術が求められます。試験内容には学科と実技があり、実際の塗装作業に近い形で評価されます。この資格を取得することで、現場での信頼度が上がり、職長やリーダーとしても活躍しやすくなります。企業によっては資格手当がつくこともあり、収入アップにも直結するため、取得を目指す価値のある資格です。

塗料を扱う現場で役立つ国家資格

塗装現場では、さまざまな化学物質や可燃性の溶剤を扱うため、安全に作業を進めるための知識が必須です。まず「有機溶剤作業主任者」は、シンナーなどの揮発性のある塗料を扱う現場で、安全対策の責任者として活躍できる資格です。また「特定化学物作業主任者」は、鉛やクロムなど人体に有害な化学物質を含む塗料を使用する際に必要となる資格です。さらに「乙種第4類危険物取扱者(通称:乙4)」は、ガソリンや灯油、塗料に含まれる危険物の管理・取り扱いができる国家資格で、保管管理などでも信頼を得られます。これら3つの資格は、塗装工としての安全意識を高めるだけでなく、企業からの信頼や現場での活躍の場を広げる重要なステップです。

外壁診断士/外装劣化診断士

「外壁診断士」や「外装劣化診断士」は、建物の外壁の状態を正しく診断し、適切な改修や塗装の提案を行うための民間資格です。現場では、単に見た目をきれいにするだけでなく、ひび割れやチョーキング(粉吹き)などの劣化症状を正確に見極めることが求められます。これらの資格を取得することで、現場の調査段階から信頼される人材となり、お客様に対して根拠のある施工提案が可能になります。外壁塗装を本格的に仕事にしていきたい方にとって、大きなステップアップとなる資格です。

雨漏り診断士/雨漏り鑑定士

「雨漏り診断士」や「雨漏り鑑定士」は、建物の漏水トラブルを専門的に調査・特定し、適切な処置を提案できる人材を育成する民間資格です。塗装工の仕事では、単に外観を整えるだけでなく、防水性や建物の耐久性も重要なポイントです。こうした資格を持っていると、住宅の保守点検やリフォーム提案時に強い説得力を持てるようになります。トラブルに強い塗装職人は顧客からの信頼が厚く、リピート依頼や紹介にもつながりやすいため、営業力を伴う現場職人を目指す方にも最適なスキルです。

カラーコーディネーター検定2級

「カラーコーディネーター検定2級」は、色彩の調和や配色理論、素材や照明による色の見え方の違いなど、実践的な色彩知識を身につけられる民間資格です。特に住宅や店舗の塗装に関わる現場では、お客様の要望に合わせて最適な色を提案する能力が求められる場面も多くあります。単に「塗る」職人から、「提案ができる」職人へとステップアップするうえで、大きな武器となる資格です。色彩の専門知識を持つことで、お客様との信頼関係を築きやすくなり、インテリア業界やリフォーム提案など、塗装以外の分野にも活躍の幅が広がる可能性があります。

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