造園工(造園職人)とは?仕事内容や魅力、将来性と関連資格を徹底解説

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造園工(造園職人)とは?仕事内容や魅力、将来性と関連資格を徹底解説

造園工(造園職人)とは?仕事内容や魅力、将来性と関連資格を徹底解説

「造園職人ってどんな仕事?自分にできるかな…」そんな不安を抱えている方へ。本記事では、造園工としての仕事内容ややりがい、魅力、未経験から始めるためのポイント、将来のキャリアアップの道までを解説します。自然にふれながらカラダを動かす造園工(造園職人)の仕事は、机の前でじっとしているよりもアクティブに働きたいという方にぴったりの職種です。

もくじ
  1. 1.造園工(造園職人)の主な仕事内容
  2. 2.造園工(造園職人)の楽しさ・やりがい・魅力
  3. 3.造園工(造園職人)に向いている人
  4. 4.造園工(造園職人)の将来性とキャリアアップ
  5. 5.造園工(造園職人)に関連する資格
  6. 6. 関連の求人情報を見る

造園工(造園職人)の主な仕事内容

造園職人(造園工)は、庭園・公園・街路樹・施設緑化など、自然と調和した空間を創り出す仕事です。仕事内容は、植栽や剪定といった植物に関わる作業から、石組みや竹垣の施工といった造作工事、外構工事や維持管理まで多岐にわたります。見た目の美しさだけでなく、機能性や安全性、季節ごとの変化まで考慮してつくられる造園は、まさに「空間のデザイン」です。屋外作業が中心となるため、自然の中で働くことが好きな人にとっては、やりがいを強く感じられる現場職です。

施工計画・施工管理

造園工事では、いかに美しく安全に、そして効率よく現場を進められるかの施工計画から始まります。現場の測量や地割をおこない、図面の作成や予算決定をおこなう施工計画立案から、作業の進捗を管理する「施工管理」も造園業の仕事です。作業工程や人員配置、資材の手配、天候によるスケジュール調整など、全体を見ながら指示を出すポジションになります。 ※公共工事などの現場によっては、施工計画立案は別会社・自治体と連携する場合もあります。

植栽作業/剪定・伐採作業

植栽作業
植栽作業とは、植物を地面に植える作業のことで、造園工事の最も基本的な仕事のひとつです。ただ植えるだけでなく、植物が健康に育つよう、土壌や日当たり、水はけなど環境条件も細かく確認しながら配置を決めていきます。また、季節や地域に合った樹種の選定や、美しいバランスを保つセンスも求められます。

剪定・伐採作業
剪定や伐採は、樹木の形を整えたり、枯れ枝や伸びすぎた枝を取り除いて健康的な生長を促す大切な作業です。見た目の美しさを保つだけでなく、風通しや採光を改善して病気や害虫の発生を防ぐなど、植物の健康管理にもつながります。チェーンソーや高所作業用の道具を使うこともあり、慣れるまでは緊張するかもしれませんが、安全管理のルールも徹底されているため安心です。

造作工事

和風庭園や趣のある外構づくりでは、石や竹、木材などを用いた「造作工事」が行われます。たとえば飛び石や灯篭、竹垣、ウッドデッキなど、植物以外の要素を設置することで空間に個性と品格が生まれます。造作工事はまさに「職人芸」とも呼ばれる領域で、習得すれば大きな自信につながるスキルになります。

外構工事や土木作業との連携

造園工の現場では、フェンスの設置や地面の舗装、排水溝の整備など、外構や土木工事の工程と関わる場面も多くあります。とくに住宅や施設の庭づくりでは、造園と外構の境目があいまいで、連携して全体の調和を図る必要があります。体を動かしながらチームで作り上げる現場には、達成感も大きく、一体感がやりがいを生む仕事です。

維持管理や定期メンテナンス

一度つくった庭や緑地は、時間とともに姿を変えていきます。だからこそ、定期的な維持管理が欠かせません。具体的には、雑草の除去、施肥(肥料やり)、害虫の駆除、枝の剪定などがあります。こうした作業を通じて、植物が健やかに育ち、美しい景観を維持することができるのです。地味に感じるかもしれませんが、「手をかけた分だけ応えてくれる」やりがいがあり、植物に対する愛着も深まります。まさに“自然の守り人”としての仕事といえるでしょう。

造園工(造園職人)の楽しさ・やりがい・魅力

造園職人の魅力は、自然の中で体を動かしながら、自分の手で形をつくりあげていく充実感にあります。完成した庭や緑地を見ると、大きな達成感があり、「自分の仕事が街の一部になった」と実感できるのが大きな喜びです。また、植物の成長や季節の移ろいを感じられる仕事でもあり、都会では得られないやさしい時間が流れます。屋外での作業が中心のため、デスクワークに向いていない方や、動きながら働きたい方には最適な現場職です。

「形に残るもの」をつくる喜び

造園の魅力はなんといっても「完成したものが形として残る」という点です。たとえば公園の植栽や住宅の庭など、自分の手で整えた空間が多くの人に利用され、長年にわたって風景の一部になります。これは事務作業やサービス業にはない大きなやりがいです。「この木は自分が植えた」「この石の配置は自分が考えた」と、目に見える成果が残るので、誇りを持って語れる仕事になります。

四季の変化を感じられる仕事

日々の仕事の中で、季節の変化や植物の成長を間近に感じられるのは、造園職人ならではの魅力です。春には芽吹き、夏には緑が生い茂り、秋には紅葉、冬には雪景色。自然のリズムとともに働くことで、都会の喧騒とは違う落ち着いた時間が流れます。また、手をかけた植物が元気に育っている姿を見ると、大きな達成感と安心感が得られます。自然が好きな方にとって、毎日が学びと発見の連続です。

チームワークで達成感を得られる

造園工事は一人では成し遂げられません。職人同士や他業種との協力、現場での連携が欠かせないため、仲間とのチームワークがとても重要です。完成した時には、苦労を共にした仲間と「いい仕事ができたな」と感じられる一体感や達成感があります。最初は不安でも、挨拶や真面目な姿勢があれば先輩がしっかりフォローしてくれる現場が多く、仲間意識が強い職場環境が多いのも魅力のひとつです。

経験が技術として積み重なる

造園の仕事では、ひとつひとつの現場が経験となり、技術として着実に積み重なっていきます。剪定のコツ、石の配置、植栽のバランスなど、体で覚えた技術が自分の財産になります。未経験から始めても、数年後には「自分の判断で現場を任される」ようになるケースも少なくありません。学歴に関係なく、やればやるだけ評価される職人の世界だからこそ、継続すれば確実に「手に職」をつけられる道があります。

造園工(造園職人)に向いている人

造園職人は、自然とふれあいながら空間をデザインし、守っていく仕事です。そのため、「こんな人に向いている」という共通点がいくつかあります。体を動かすのが好きな人、自然に癒される人、ものづくりが好きな人など、自分の性格や得意なことと照らし合わせてみると、向き不向きが見えてくるでしょう。ここでは、造園工という職業に向いている人の特徴を5つの観点からご紹介します。

自然や植物が好きな人

造園の仕事では、毎日のように植物と向き合うため、自然が好きであることが大きな武器になります。草木の成長や花の開花を楽しめる人、雨上がりの匂いや風に揺れる木々を心地よく感じられる人にはぴったりです。知識がなくても、「自然が好き」という気持ちがあれば十分スタートできます。現場で少しずつ覚えれば、自然との関係がより深くなり、日々の作業に愛着と楽しさが生まれていきます。

体力や健康に自信がある人

屋外作業が中心のため、暑さ・寒さ・天候の変化にも対応しながら動く必要があります。もちろん無理は禁物ですが、ある程度の体力があると作業もスムーズになります。また、体を動かすことが好きな人や、健康志向の人にはぴったりの仕事です。日々の作業を通じて自然に筋力やスタミナがついてくるので、ジムに通わずとも鍛えられるのもメリットのひとつです。健康的な体づくりをしながら仕事ができるのは、長所といえるでしょう。

コツコツ作業が好きな人

造園工事には、地道な作業や丁寧さが求められる場面も多くあります。たとえば、雑草を手で抜く作業や、枝を1本ずつ整える剪定作業など、一見地味に感じることもありますが、こうした積み重ねが美しい庭づくりにつながります。派手さや即効性よりも、「目の前の作業にコツコツ向き合える人」「丁寧さを大切にできる人」がこの仕事に向いています。集中力と根気が、自然との信頼関係を育む力になります。

ものづくりが好きな人

造園工事はまさに“ものづくり”の仕事です。完成形をイメージしながら、一つひとつの作業を丁寧に積み上げていきます。石の配置や木の剪定、景観のバランスなど、自分の工夫や技術が目に見えるかたちで残っていくため、手を動かして何かを生み出すことに喜びを感じる人には向いています。「自分の仕事が誰かの暮らしを豊かにする」と実感できる点も、ものづくりが好きな人にとっては大きなモチベーションになるでしょう。

造園工(造園職人)の将来性とキャリアアップ

「ずっと現場仕事なのかな?」「年齢を重ねたらキツくなるのでは…」といった不安を感じる方もいるかもしれません。しかし、造園職人には技術を活かして成長できる道が多数用意されています。長く続けられるだけでなく、独立・資格取得・管理職への昇格など、経験に応じてキャリアの幅が広がっていきます。ここでは、造園工としての将来像やステップアップの選択肢について解説します。

AI・省力化時代にも求められる職人の価値

近年では、建設・造園業界にもICT技術やドローン、AIによる管理ツールの導入が進んでいますが、それでも最後に現場を支えるのは人の手です。特に造園は「自然を相手にする」という繊細さが求められるため、感性や経験に裏打ちされた判断力が必要不可欠です。技術革新が進む時代だからこそ、人の手でしかできない職人仕事の価値はより高まっており、今後も安定した需要が期待されています。

職長・管理職へのステップアップ

未経験からスタートした場合、最初は先輩の補助や簡単な作業を任されることが多いですが、経験を積むごとに責任ある立場を任されていきます。ある程度の技術と現場理解が身につけば、職長やチームリーダーとして現場全体の段取りを組むポジションに就くことも可能です。さらに、規模の大きな会社であれば、施工管理職や現場監督といった「管理側」への昇格も目指せます。年齢や学歴より、経験と信頼が評価される世界です。

公共工事など規模の大きい仕事へ

キャリアを重ねていくと、個人宅の庭だけでなく、公園整備や公共施設の緑化、大型商業施設の外構工事など、より大規模なプロジェクトに携わることも可能になります。こうした案件では、設計事務所や行政との打ち合わせ、チーム全体の管理など、より幅広いスキルが求められます。大きな現場を任されることで達成感も大きく、キャリアとしてのステップアップを実感できる仕事です。

資格を取得して技術の証明と収入UP

造園業界には、キャリアアップにつながる国家資格が多数存在します。たとえば「造園施工管理技士」や「造園技能士」はその代表で、取得することで知識と技術が公式に認められます。資格を持っていることで、責任ある仕事を任されやすくなったり、収入が上がったりするケースもあります。現場での経験を重ねながら、資格勉強を進めることで将来的な選択肢が大きく広がります。未経験からでも段階的に目指せる制度が整っています。

造園工(造園職人)に関連する資格

造園職人として長く働いていくうえで、資格は大きな武器になります。未経験からスタートしても、経験を重ねながら資格取得に挑戦することで、仕事の幅が広がり、収入アップや信頼獲得にもつながります。国家資格から民間資格、現場で必要な安全関連の講習まで種類はさまざまです。ここでは、CCUS(建築キャリアアップシステム)の能力評価基準に則り、造園工として持っておくと有利な代表的な資格をご紹介します。

入職~3年目まで

未経験から造園職人としてスタートした場合、まずは「安全に働けるようになること」と「基本的な技術を身につけること」が第一歩です。そのため、入職から3年目までに取得を目指したい特別教育・技能講習・資格を以下に整理しました。多くの特別教育・技能講習は1~3日で修了できるもので、現場での信頼や作業範囲の拡大にもつながります。会社負担で取得をサポートしてくれる職場も多く、早期のチャレンジがキャリアの基盤になります。

▼特別教育系

小型車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転特別教育
この講習では、ミニショベル(ユンボ)などの小型建機を安全に運転するための基礎知識と操作方法を学びます。庭の整地や掘削作業で頻繁に使用されるため、造園現場では非常に役立つ講習で、未経験者でも受講できます。

高所作業車運転業務特別教育
高所作業車を用いた剪定や設置作業を行うために必要な講習です。地上10メートル以上の高木に対して作業する際など、安全な操作とリスク管理が求められます。乗車・操作の基本に加えて、作業時の注意点なども学べるため、高木剪定を目指す方に必須の教育です。

不整地運搬車運転特別教育
ぬかるみや傾斜地などの不整地で使用する運搬車を扱うための教育です。造園現場では資材や石材を山中や公園内に運ぶ際に必要になることが多く、安全な取り扱いを習得することで、事故防止につながります。現場の機動力が上がる講習です。

移動式クレーン運転特別教育
吊り荷作業に用いる3トン未満の移動式クレーンを扱うための基礎講習です。小型のユニック車などを操作する場面がある場合、この特別教育の受講が必要になります。運搬や設置作業を効率よく進めるための知識と操作手順が身につきます。

立木伐木(胸高直径70cm以上、20cm以上重心偏・つりきり・かかり木)特別教育
大径木や重心が偏った立木、かかり木の処理を安全に行うための専門的な教育です。通常の伐木よりも高度な判断力と技術が求められる場面で必要になります。事故のリスクが高まる作業だからこそ、安全管理と作業技術をしっかり学ぶことが大切です。

チェーンソーを用いての立木伐木・かかり木処理または造材特別教育
チェーンソーを使った立木伐木やかかり木の処理、丸太の切断(造材)などを安全に行うための講習です。道具の取り扱いに不安を持つ初心者も、構造やメンテナンス、実作業の注意点まで幅広く学べるため、基礎スキルを固めたい人におすすめです。

ロープ高所作業特別教育
ロープを使って高所作業を行う場面で必要な知識と技術を学ぶ教育です。造園の剪定作業などでは、樹上にロープを張って安全を確保しながら作業することがあります。万一の事故を防ぐためにも、ロープの基本知識や操作法を習得しておくと安心です。

墜落制止用器具を用いて行う作業に関わる特別教育
ハーネス型安全帯などを使用した高所作業を安全に行うために必要な教育です。法令により義務化されていることもあり、現場で高所作業がある場合は必須の講習です。器具の着用方法や使用時の注意点を学び、墜落事故を未然に防ぐための知識を得ます。

刈払機取扱作業者に対する安全衛生教育
草刈りなどで使用する刈払機の操作方法やメンテナンス、事故防止の知識を学ぶ講習です。造園現場では広範囲の除草作業が日常的に行われるため、最初に受けておくとスムーズに作業が進められます。扱い方を誤ると事故につながるため、安全教育は必須です。

▼技能講習系

玉掛け技能講習
クレーンで吊り上げる際に、荷物にワイヤーなどをかける作業を「玉掛け」と呼びます。この講習では、吊り具の選定、結び方、合図、重心の見極めなど、吊り作業に必要な基礎知識と実技を学びます。重量物の搬入や設置時に不可欠な資格です。

小型移動式クレーン運転技能講習
吊上荷重1トン以上5トン未満の小型移動式クレーン(ユニック車など)を操作するための講習です。操作方法はもちろん、安全装置や点検、トラブル対処法なども学びます。運搬効率を上げたい方や、現場で重機操作の幅を広げたい方に適しています。

▼国家資格

2級造園技能士
国家資格の一つで、植栽・剪定・造作など造園現場の実技を中心に評価される技能検定です。実務経験があれば受験可能で、現場での技術力を証明できます。信頼性のある資格で、就業後2~3年での取得を目指す若手職人も多く、昇給にも有利です。

2級造園施工管理技士
施工計画の立案、安全管理、工事工程の管理などを担う管理職向けの国家資格です。将来的に現場監督や職長を目指す方にとっては必須のステップ。学科と実地試験がありますが、しっかり実務を経験しながら準備すれば、3~4年目以降の取得も十分可能です。

3年目以降~5年目まで

入職後3年を過ぎ、ある程度の実務経験と現場対応力がついてくると、より高度な資格や講習にチャレンジできるようになります。ここで紹介する資格・技能講習は、リーダー職や管理職を目指すうえで大きなステップになります。施工規模の拡大や責任ある立場を任される準備として、確実にキャリアを積み上げていくために役立つ内容ばかりです。

▼作業主任者・技能講習系

車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習
この講習を修了すると、一定規模以上のショベルやブルドーザーなどの車両系建設機械を運転・操作できるようになります。特別教育よりも対象機体の規模が大きく、より本格的な土工事や整地作業を担当する機会が増えます。大型現場での活躍を目指すなら必須の講習です。

高所作業車運転技能講習
10メートル以上の高所作業車を運転するための正式な資格です。特別教育ではカバーできない高所での業務も、この講習を修了することで対応可能になります。現場によってはこの講習の修了が求められることも多く、剪定・設置作業の主力になりたい方におすすめです。

不整地運搬車運転技能講習
山間部や急斜面など、舗装されていない地形で運搬作業を行う特殊車両(クローラーダンプなど)を運転するための講習です。造園業では自然地形を扱う現場も多いため、この技能講習は重宝されます。大型案件やインフラ整備に関わる際の必須スキルです。

地山の掘削及び土止支保工作業主任者技能講習
土の掘削作業や仮設支保工(くずれ防止構造)を伴う現場で、主任者として作業指示・監督を行うための資格です。安全面への理解が深まり、他作業者への指導ができるようになります。土木や外構を含む造園現場で、監督的立場を目指す方に重要なステップです。

職長・安全衛生責任者教育
現場で作業チームのリーダー(職長)になるために必要な教育です。指示の出し方、危険予知活動(KY活動)、労働災害の防止方法など、安全管理に関する実践的な知識が学べます。現場管理の基礎を学ぶ最初のステップとして、多くの職人が受講しています。

▼国家資格

1級造園技能士
造園の実技スキルにおけるベテランともいえる国家資格です。2級取得後に実務経験を積み、さらに高い技術力と知識を証明するための検定試験に挑戦します。取得すれば現場での技術指導、難易度の高い施工、公共事業案件の参加など、活躍の場が大きく広がります。

1級造園施工管理技士
大規模な造園工事の現場責任者として、計画立案・工程管理・安全管理・発注者対応などを統括できる国家資格です。公共事業や官公庁案件にも関わるチャンスが増え、会社の中心的存在として信頼を得ることができます。受験には指定実務経験が必要ですが、取得後の待遇・地位は格段に向上します。

5年目以降~10年目まで

登録造園基幹技能者
造園技能士として十分な実務経験と資格を積んだ上で、さらに“現場のまとめ役”としての高い判断力と指導力を持つことを証明する上級資格です。国土交通省の認定制度に基づいており、大規模な公共事業などの「主任技術者」や「監理技術者」にも準じた存在として評価されます。受講要件には、1級造園技能士や1級施工管理技士などの取得に加え、豊富な実務経験が求められます。 この資格を取得すると、会社内でのポジションはもちろん、業界全体でも高く評価され、案件受注時の加点対象となることも。まさに、10年近いキャリアを活かして“職人から指導者・経営補佐”へとステップアップしていくための登竜門的存在です。造園業界で長く活躍したい方にとって、ひとつの大きな目標となるでしょう。

そのほかの関連性のある資格

造園職人としてのキャリアをさらに広げたい、専門性を深めたいという方には、国家資格・民間資格を問わずさまざまな関連資格があります。ここでは実務や企画・運営、植物に関する専門的な資格など、直接的・間接的に活かせるものを厳選してご紹介します。将来の選択肢を広げたい方はぜひ参考にしてください。

街路樹剪定士
公益社団法人日本造園建設業協会が認定する資格で、街路樹の特性や安全管理に配慮しながら剪定を行える技能を証明します。特に都市部や公共施設の整備において重宝され、公共工事への参画時には評価対象にもなります。現場での高所剪定や、樹形管理の専門性を高めたい方に適した資格です。

公園管理運営士
公園や緑地の維持管理・活用に関する知識を体系的に学べる資格です。植物の手入れだけでなく、公園の利用計画や地域住民との関わり、環境配慮といった広い視野が求められます。将来的に施設管理や行政関連の業務に携わりたい方に適しており、公共案件への関与にも有利です。

園芸装飾技能士
フラワーデザインや園芸装飾に関する国家資格で、技能検定制度のひとつです。主に商業施設やイベント空間、ホテルなどの装飾・植栽デザインを行う際に役立ちます。造園の技術に加えて、美的感覚や提案力を磨きたい方におすすめの資格です。1級~3級まであり、段階的に目指せます。

フラワー装飾技能士
生花を使ったブーケやアレンジメントの技術を評価する国家資格です。花の扱いや色彩センスを磨くことで、住宅庭園や商業施設の演出にも応用できます。造園業界の中でも、空間演出や装飾を重視した現場で活躍したい方にはぴったりの資格です。女性にも人気が高く、独立にも役立ちます。

樹木医
樹木の診断・治療に関する高度な専門資格で、公益財団法人日本緑化センターが認定しています。病害虫や老木の保全、環境調査なども行うことができ、まさに“樹木のドクター”として各地の自然や都市緑化に貢献できます。受験には実務経験や他資格が必要で、ハイレベルな知識が求められる分、業界内での評価も非常に高いです。

エクステリアプランナー
住宅外構や庭の設計・デザインを提案するための資格で、公益社団法人日本エクステリア建設業協会が認定しています。建物と庭の調和を考えた空間づくりができるため、造園職人が設計・営業領域へ進出する際の強力な武器となります。プランニング力を磨きたい方におすすめです。

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